
昨日研修会で上田宗箇流の和風堂に行ってきました。
一般の方は入ることはできないのですが今回は特別に研修会場として提供していただいたということでした。
講師は上田宗箇流の若宗匠 上田宗篁先生でテーマは『継承と発展』ということでお話しいただきました。
茶道にはたくさんの流派があり表千家、裏千家、武者小路千家の三千家、上田宗箇流、遠州流、織部流などそれぞれ作法も異なっています。三千家は千利休の子孫ですが、上田宗箇流、遠州流、織部流などはもともとは武家で千利休から学び各流派に分かれていったということでした。
若宗匠は流派をラーメンに例えられ、ラーメンに味噌ラーメンや塩ラーメン、醤油ラーメンがあるようなものですとおっしゃり、皆さんなるほどとうなずいておられました。
上田宗箇流はもともとは武家ということで、玄関を入ったところに刀掛けがあるとか、茶室の入り口は刀を差したまま入れないように小さく作られているとか武家ならではの特色があるということでした。
お話をうかがった後別室に移りました。渡り廊下から見えるお庭に枝垂桜があり代々受け継がれた桜の木で4代目で美しい色で咲くということでしたが、例年よりも遅くまだ咲いていないようで見ることができず残念でした。
また別室には段飾りのお雛様と御殿雛が飾られていました。どちらも代々伝わるものだそうですが御殿雛は今では大変珍しいということで貴重なものを見ることできました。
お雛様のお話などうかがった後はお茶とお菓子でおもてなししていただき、大変美味しくちょうだいいたしました。
茶道は日本の伝統文化ですが、近ごろでは若い方で茶道を習われる人は少なくなっております。そんな中で上田宗箇流には若いお弟子さんもたくさんいらっしゃり、伝統を重んじながらも現代に受け入れられるように様々な活動を行われていることが発展につながっているのかなと思いました。
伝統文化だけではなく事業においても『継承と発展』は重要なテーマです。
私も顧問先の継承と発展に貢献できるように日々研鑽していきたいと思います。